甘いシロップと香辛料
「薫…??」
「ん??」
あたしは今、薫と屋上に向かっている。
それは、薫が引っ張って行ってくれたから。
ガラララ…。
屋上は風が吹いていて、
気持ちい…。
さっきと変わらない風景が目の前に広がる。
「あのさ、咲」
「ん??」
「俺、すっげー心配した」
「うん、ごめんね」
あたしは、
こんな言葉しか返せない。
「あのさ…咲、」
「えっ…??」
「ソウマいいやつだよな!」
「えっ…」
「あいつ、かっこいいし、性格いいし…」
「どうゆうこと…??」