甘いシロップと香辛料



返事がなんだがギコチナイ。
そんなあたしに優しくユミは問いかけてきた。




「咲、なんかあった?」


あたしにお茶を手渡しながら、ユミが聞いてきた。
あたしは、薫に会ってからのことを全部話した。
話してる途中になんだか悲しくなってきた。
そして涙が出てきた…。


失恋の涙…かな??
すっごい泣いた…。



男で泣くの…初めてだよ。


今まで、こんなことなかったのに…。
どうゆうふうにすればいいか分からなくて
ただ、子供みたいに泣いた。






こんなときにカズヤは
男らしくて、
あたしを抱きしめてくれていた。



でもね…
薫じゃないと泣き止まないよ…なかなか…。
ねぇ?
あの日みたいに泣き止ませてよ…。
薫、薫…薫!!!!



何回呼んでも…
伝わらない…。


それが悔しくて…

声をあげてないたよ…。




でも、涙はかれなくて、
カズヤたちはずっとそばで慰めてくれた。
あたしはそんなみんなの温かさに
もっと泣けてきた。
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