甘いシロップと香辛料
朝…。
起きたとき、隣にカズヤがいた。
ぐっすり眠っているカズヤを起こさないように洗面所に向かった。
あたしは洗面所に行くと顔を洗った。
目がはれてしまっていた。
昨日のせいで。
昨日は最後までユミたちがそばにいてくれた。
今日は、土曜日…。
そういえば、授業がなかったな…。
なのであたしはバスルームに行った。
熱いお湯を頭からあびた。
ポロ………。
また、涙がながれた。
もう…忘れなきゃ…。
そう思い、シャワーを浴びた。
バスルームからでると、
ちょうどいい感じに朝日が差していた。
全体が白くてシンプルなこの部屋を朝日がきれいに差す。
高層マンションなので景色がいい。
窓の外を眺めながら考えた…。
会う前の自分に戻ればいいんだ…。
自由に暮らしてたあのころ…。
あれだけでも、満たされたときはあった。
そう思わなきゃ…。
でもね…
どこかで必要としてるよ…
君の事を…。