甘いシロップと香辛料
そんな顔しないで…。
薫はユアのことが…スキ、でしょ?
あたしはあまり考えたくなかった。
だから、もう薫のほうを向かずに教室に入った。
それは…、
もし、薫があたしのことで悲しんでくれているとしたら…
あたしはカズヤを捨ててしまうかもしれない…。
いや、捨ててしまう…。
それは、あたしが薫のこと思っているから。
でも、それはないから…。
わかってるけど、いまだけは自己満足させて?
あたしは教室にはいり、
今日はもう薫とあわずに帰った。
合うと、思い出してしまう。
そして、聞きたくなる。
もしかしたら、我慢できずに思いを告げてしまうかもしれない。
それくらい弱い心なんだよ?
だからあたしは、あまり考えないようにして家に帰った。