甘いシロップと香辛料




月曜日、咲は学校にきた。
そのとき、4人で集まった。


でも、咲は普通に話しかけてくれた。
俺はうれしくなった。


でも…、ある言葉が俺をどん底におとしいれた。


[咲二彼氏ガデキタ]




ユアがそれを告げた。
そのとき、タイミングよくチャイムが鳴った。
咲はうれしそうな顔をして教室に入っていた。
やっぱり…咲がスキなのは俺じゃなかったんだ…。
そう思うと、悲しみがこみ上げてきた。


必死に我慢した。
辛い…。
苦しい…。


咲…、いやだ…。



隣にいるソウマも悲しい顔をしている。
ソウマ…。




「あぁー、俺、咲スキだったのに…」


「ソウマ、どうするの?」


「ん?諦める。あとさ薫?」


「ん?」


「どんなことがあっても、おれら親友だから!!それは、忘れるなよ?」



「えっ…」




なんとなく分かった。
ソウマは知っていたんだ…。
でも、俺に隠していた。
ソウマ…。
ごめんな…?
お前の重荷になって…。


辛かったよな?
お前も悩んだ??


でも、ソウマ…
最高の親友だよ。
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