甘いシロップと香辛料



しっかり、話さないように抱きしめ返した。



「薫…っ。っ…薫…ぅ~…」



「俺も、スキ…。こんなこと言わせてごめん…」



「薫ぅ~…っぅ~…」




声にならない声でないた。
少し肌寒い夜…
でも、薫の手が暖かくて、
苦手な暗闇も怖くなかった。







そのあと、薫はあたしを家まで送ってくれた。



「早く寝ろ?明日一緒に学校いこうな」



そういって家に帰っていった。
あたしはまだ、夢を見ているみたいだった。
そして、ベッドで泣きながら眠った。


うれしかったんだ…。





そして、薫とつないでいた手を反対側の手で握って眠っていた。



いい夢をみれたよ。
薫…、恋って、すごいね…。


はじめてしったよ?
この手には、薫のココロがつまってるね。
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