甘いシロップと香辛料





そのあと、あたしたちは外に出た。
買い物にいくため。
町をブラブラ歩いていた。
組んでる腕をみて、薫と付き合ってるんだとゆうことを実感した。



新しいお店ばっかりできれいな、でも、どことなく昔の外国の感じが出ているこのお店たち。


こんなところに引っ越せてよかった。





そして、薫と楽しくデートをしていた。
でも、それは帰り道におこった。



普通に、家に帰ろうと歩いていた。
家まで、もう少しかかるけど、薫と一緒だから帰り道が楽しかった。
でも、そんなとき………





「あれ?咲ッ!!」



あたしは誰かに呼ばれ振り返った。
そこにいたのは、5人の男女。
え………



「よー、久しぶり」



あたしに声をかけてきたのは、愁だった。
あたしは、罰が悪かった。





「どうした?今日は、男連れ?」



愁はいつもどおり問いかけて来る。
でも、あたしは答えられずうつむいていた。



「…、知り合い?」




不思議に問いかけてくる薫。
どうしよう…。
なにもいえないあたし…。



「んー、取り込み中みたいだからまたあとで連絡するよ。また一緒に寝よーぜ」




あたしのことを知ってる愁はなんの悪気もなく、
ただ、普通にからかったような笑いでそういってきた。




そんな嫌な言葉…、
残していくなよ…。



あたしは手を握り締めていた。
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