甘いシロップと香辛料
あたしはそのあと、家に戻った。
薫とね…。
そして、薫は泣いているあたしに優しくキスをした。
そして、そのままあたしと薫は初めて一緒になった。
薫…?
こんなに優しいものだったんだね??
幸せで、
涙が止まらないくらい、幸せなんだね…。
薫に会うまで、その優しさに触れるまで…。
知らなかった。
ありがとう…、本当に………。
頬に一筋の涙が零れた。
それを優しく、月の明かりが照らしていた。