甘いシロップと香辛料
あたしは席について、大量のお菓子が入ってるかわいくラッピングされた袋をしまった。
「咲さ、薫クンと付き合って笑顔増えたよね?」
「えっ…、そう?」
ユアがあたしに話しかけてきた。
自分じゃ意識してないから…わからないけど…。
「そうだよ!なんてゆうか、本当の笑顔で笑ってる?みたいな?」
「…、そうかもね」
あたしはそういってクスッっと笑った。
薫といて、あたしはいい方向に進んでるのかな?
だとしたら、
あたしと薫が出会ったことは、間違いじゃなかったんだよね?
あのとき…、
あたしが学校をさぼっていなければ、
あのとき、あのタイミングで席をたっていなければ、
きっと、
薫と再会することはなかったんだよね?
こんな風に、ココロから笑えなかったよね?
あたしは、ずっと、間違った恋人関係を続けていたかもしれない。
薫にあって、恋をして
間違っていたことを直せて
好きな人にスキと伝える勇気をもらって
友達はかけがえのないものだと知って
周りの人の温かさを知って…。
そして、
恋する喜びをしった…。
あの日、かわした約束はまだ残っていたんだね?
薫…ありがと。