君に夢中
さようなら
和也が大好きだった。

笑顔が幼い和也が好き。

急に男らしくなる和也が好き。

優しい和也が好き。

人思いな和也が好き。

大好きだったのに…なんで?

9月23日、突然の別れ。
たった一通の『わかれよう』のメールで…。

前日までは、ラブラブメールをしていたのに…。
理由も分からず、次の日。

私と和也は、その時席が隣だった。
お互いに気まずい…いや私だけ気まずく…。

和也は、何事もなかったように、私と付き合っていなかったのように…。

和也は、②年に進級すると共に転校する事になっていた。

そのために別れたのか?
嫌いになったのか?

理由が知りたかった。
和也が隣の席にいることが辛く苦しい。

声が聞こえてくる…。
いつもと同じように周りには振る舞っていたけど、何度も涙がたまってしまった。

早く一日が終わってほしかった。




帰ってから…ケータイを開いて、和也とのメールを見る。

つい最近までは…。
涙が止まらなかった。

ケータイが鳴った。
すぐ見る、和也?!

違った…。
上村直樹…。

最近、告ってきた男子。
上村とメールしてるときは和也を忘れられた。

上村に助けを求める自分がいる。
上村には悪いけど…。
優しさを求めちゃう。

優しくしないで…
そう思うけど…。


Mailは、すごく優しい。
ある日突然、好きな人の話になった。




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