迷える子羊×不器用男子
揺れる想い
「ヨリ戻したの?」
真剣な顔で聞いてくる逢坂。
いつのまにか顔が近づいてくる。
こんなの逢坂らしくないッ!!
『顔近いよッ!!//』
「俺の質問に答えろよ」
吸い込まれそう瞳であたしをみる逢坂。
『き・・・昨日からっ//・・・』
あたしが答えると
何事も無かったようにケガした所を丁寧に手当てしてくれた。
「悪かったな」
『何が??』
「顕微鏡持たせて・・・」
『えっ!!?』
正直、そんなこと言うとは思わなかった。
『あっ、逢坂は悪くないよぉ?』
―――ガラッ―――
「真柚!大丈夫か!?」
『あ。健吾・・・。大丈夫だよ。逢坂が手当てしてくれた♪』
「ぁそ」
「じゃ俺は理科室に戻っから」
逢坂は少し寂しそうな顔をして保健室を出た。
保健室には健吾とあたしだけ・・・。
「なぁ」
『ん??』
「キスしてもい?」
『え!?人来たらどうするの??!』
「だって真柚が可愛いーからさ♪」
けど逢坂の顔がよぎって、する気になれない。
・・・なに?この気持ち・・・