迷える子羊×不器用男子

別れ

逢坂に抱きしめられてから3日が経ちました。
あたしの気持ちは逢坂一直線です!!!!

～♪～♪

あっ。電話だ。
携帯のディスプレイを見てみると
一番見たくない人の名前があった。

・・・・健吾・・・・

恐る恐る、電話の出てみた。

『もしもし・・・??』
「真柚・・・?」
『うん。どうしたの??』
「逢えない?」

あたしは、もう一回別れを言うチャンスだと思ったから
健吾と放課後待ち合わせすることにした。


キーンコーンカーンコーン・・・・
放課後の予鈴が鳴って、皆帰ろうとしている。

「鈴宮」
『あっ逢坂!』
「今日も高梨と帰んのか?」
『今日は待ち合わせなの』
「別れ告げてこいよ?」
『頑張るねッ!!』

チュッ

軽く不意打ちのキス。

『////ッ皆居るのに!!』
「人の女に手出しちゃった」
『うるさいッ!』

あたしは逢坂とさよならを言い
待ち合わせ場所である公園を目指す。


「真柚!!」
『健吾・・・』
「来てくれたんだ。めっちゃ嬉しい」
『約束したんだから当たり前でしょお??』

軽く笑いながら、健吾が座っていたベンチの隣に座る。

『いきなり逢いたいなんてどうしたの?』
あたしがそう言うと、健吾の表情が変わった。

「お前、逢坂好きなんだろ??」
凍りつくような表情と低い声であたしに言う。

『・・・好きだよ』
ここは本当のことを言わなくちゃいけないと思った。

『最初から健吾のことは好きじゃなかったの。自分が弱いから健吾の告白を受け入れたんだと思う。あたしは逢坂がダイスキなの』

健吾は黙ったまま。
あたしは続けた。

『こんな気持ちのまま健吾と付き合ってられないよ。だから別れよぅ??』

言いたかったことを言えた!!