くるり
6月
新しい月になると、そろそろ連絡を取っても良いかな、と自分の中で一つの目安にしている。
あまり望ましくない関係だと、自分でもちゃんとわかっている。
でも、切ろうとか止めようと言う気にならない。
望ましくないと言っても、悪いことをしているとは思わないから。
私たちの関係はそんな愛憎などない、さらさらとした感情でしか繋がっていないのだから。
むしろ、その辺にいる恋人同士の方が、お互いの感情をぶつけ合い、すれ違い、よっぽど醜い関係を築いているんじゃないんだろうか。
『何か、気分落ち着いた気がする。
しっとりした感覚で、沢辺さんが好き
良い意味でとらえてね』
きっと仕事中だろう、そう思い、お疲れ様と付け加えて、私はメールを送った。
きっと夜には電話がかかってくる。
そう私は帰りの電車に揺られながら目を閉じた。
好きなら会いに行けば良い。そう今の彼には言っているのに、沢部さんには言えなかった。
私には4年目になる彼がいる。
あまり望ましくない関係だと、自分でもちゃんとわかっている。
でも、切ろうとか止めようと言う気にならない。
望ましくないと言っても、悪いことをしているとは思わないから。
私たちの関係はそんな愛憎などない、さらさらとした感情でしか繋がっていないのだから。
むしろ、その辺にいる恋人同士の方が、お互いの感情をぶつけ合い、すれ違い、よっぽど醜い関係を築いているんじゃないんだろうか。
『何か、気分落ち着いた気がする。
しっとりした感覚で、沢辺さんが好き
良い意味でとらえてね』
きっと仕事中だろう、そう思い、お疲れ様と付け加えて、私はメールを送った。
きっと夜には電話がかかってくる。
そう私は帰りの電車に揺られながら目を閉じた。
好きなら会いに行けば良い。そう今の彼には言っているのに、沢部さんには言えなかった。
私には4年目になる彼がいる。