BLACK
〜絶望〜
「あんたなんか産まなきゃよかった!!!!」

母親に言われた言葉

最初に言われたのは確か5歳の時…

それから会う度に言われ続けた言葉

まぁ、会う度って言っても一週間に1回会うか会わないか…

お金だけ置いて男のところに行く母親

お金を置いて行くだけまだマシだよね

そう思うことにしてた


でも15歳の春、私は母親に刺された

「あんたなんかいらない

お願いだから死んで…」

こう言われて刺された

急所は外れてなんとか死なずにすんだ私

母親の行方はわからない


私の病室にやってきたのは会ったこともない祖父だった

「あんたが里沙の娘か?」

私は何も言わずただ頷く

「そうか…、涼ちゃんだったかな

君を引き取ろうと思う」

引き取る…

あの家よりマシなとこならどこでもいい

そう思い頷いた

祖父は嬉しそうな顔をして

「そうか!退院したら私の家においで

準備をしておくから」

私はまた頷いた

いい人そう

でも私はまだ信用できない…







< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop