泣きたいわけじゃなくて
それぞれの想い
―次の日―
「和美、おはよー!」
「おはよ!美奈おめでとう。」
「ありがとう…でも和美…。」
「私のことは気にしないで。あっ中谷来たよ?中谷ー!!」
「あぁーおはよう。何?」
「美奈をちゃんと幸せにしなきゃ、親友として怒るからね!」
「…分かってる」
「それならよし!あっ、もうチャイムが鳴るー!席着こっ!」
「うん!じゃあ拓海、放課後ね。」
「おう。」
私はできるだけ元気なフリをして笑った。
本当はまだ信じられない。
じゃああのキスや優しさは何だったの?
ただのお遊び?
そりゃ2人が幸せになってくれるのは嬉しい。
けど中谷には分からない事が多すぎるよ…。
でも、もう聞けない。