泣きたいわけじゃなくて
「あのさぁ、俺は和美の事を『和美』って呼ぶけど和美は俺の事『中谷』って呼ぶじゃん?」
「うん。」
「和美も俺の事『拓海』って名前で呼んでほしい。」
「えっ!?名前?」
「そ。名前。ほら、早く!」
「無理だよ!…恥ずかしい///」
「俺だって最初は恥ずかしかったよ?」
「…………んー!!分かったよ!呼ぶから!いくよっ。」
私は、決意を決め中谷の瞳を真っすぐに見て言った。
「…拓海////」
すると拓海は、自分の手で自分の顔を覆った。
「えっ?!どうしたの?私そんなに変だった?」
「ヤベェ…超可愛い。」