泣きたいわけじゃなくて
またもや不意打ちをくらい、私は一言。
「…こっちまで照れるよ。」
それからは、恥ずかしさを紛らわす為に他愛のない話をしながら歩いた。
手を繋ぐのは、まだなんとなく恥ずかしくて拓海もその事については何も話さなかった。
そうこうしている間に、私の家に着いた。
「ありがとね!じゃあ…バイバイ。」
「あぁ。じゃあな。」
軽く手を振り拓海はまた歩き出した。
ハァ〜!
緊張したぁ…。
やっぱり2人っきりは照れるなぁ…
でも、私今こんな事が悩みですって言ったら幸せすぎる奴になるんだろうなぁ。
………
……
エヘヘッ!
明日が楽しみなんて、何日ぶりだろう!