君だけしか映らない
―――その日の放課後。
(やべ…携帯教室に忘れた)
玄関で携帯がないことに気付きオレは急いで教室に戻った。
―ガラッ
「………あれ?」
もうこの時間だから誰もいないと思ってた。
「委員長…?まだ残ってんの?」
オレがそう言うと委員長は少し驚いた様子でこちらを見た。
「あぁ…ビックリした!ちょっと先生に頼まれて明日の授業で使う資料作りの手伝いしてたの。…佐伯くんはどうしたの?」
「携帯忘れたんだ。」
「そっか。」
オレはそのまますぐに帰るつもりだった。
だけど、委員長の顔を見たら足がピタッと止まった。
「……なんか今日は悪かったな…。」
「え……?」
二人しかいない教室でオレの声はよく響いた。
(やべ…携帯教室に忘れた)
玄関で携帯がないことに気付きオレは急いで教室に戻った。
―ガラッ
「………あれ?」
もうこの時間だから誰もいないと思ってた。
「委員長…?まだ残ってんの?」
オレがそう言うと委員長は少し驚いた様子でこちらを見た。
「あぁ…ビックリした!ちょっと先生に頼まれて明日の授業で使う資料作りの手伝いしてたの。…佐伯くんはどうしたの?」
「携帯忘れたんだ。」
「そっか。」
オレはそのまますぐに帰るつもりだった。
だけど、委員長の顔を見たら足がピタッと止まった。
「……なんか今日は悪かったな…。」
「え……?」
二人しかいない教室でオレの声はよく響いた。