君だけしか映らない
「なに溜め息ついてんの?あっ、もしかして荒川もカラオケ行きたいとか?」



「は?」



思わず隣を睨み付ける。



「え?違うの?」


クスっと笑いながらこちらを見る。



「違います!!まったく…。佐伯くんは本当に私をからかうのが好きだよね。あの子たちが誘っているのは私じゃなくてアナタでしょ。…それにあの子たちと私とじゃ全然タイプが違うし…。」



私が行ったら浮いてしまうってことぐらいわかってるくせに…。



「それに、学校が終わったら私用事あるから…。」



「へぇ〜。用事って何?」


「それは佐伯くんには関係ないことだから。」


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