君だけしか映らない
小馬鹿にしたように佐伯悠哉はフンっと鼻で笑う。



(っ……!!くやしい〜!!)



「じゃあ、約束通りオレの言うことを聞いてもらおうか。」


(…!勢い余ってそんな約束なんてしなければよかった…。)


激しく後悔する笑美。




「お前…これからオレのパシリになれ。」





「…………は?」


何言ってんのコイツ!?



「…意味わかんないんだけど!!」



「意味ってそのまんまだけど?」


「ちょ、ちょっと待ってよ!!パシリって…。もっと別の…。」


「ごちゃごちゃうるせーな!!約束は約束だろ!!ちゃんと守れ。」


ギロっと睨まれる。


(うっ………。)


あまりの迫力に言葉が出ない。最悪だ…。私これからどうなるんだろう…。


< 19 / 261 >

この作品をシェア

pagetop