君だけしか映らない
あー…なんか……



スゲェ荒川に触りてー……



―ピタッ


「ひゃっ!!な、何!?」



かなり驚いたのか、荒川は反射的に体を反らした。



「お前の顔が真っ赤だから触ってみたくて。りんごみたいだな。」



「やっ…ちょっと…!!」



初めて触れた荒川の頬は柔らかくて、オレが触れる度に体をビクッとさせる。




「やめてよっ!!こんなことして…やっぱりからかって面白がってるんでしょ!?」

その言葉に指がピタッと止まる。



「からかって…面白がってるか…。別にそんなつもりはない。朝も言ったろ。」


オレはただ…お前が好きなだけなんだ…。



からかう為だけに二人きりになるはずないだろ…?



てゆーか、今のこの状況でオレの気持ちに気付かねーのかよ…。



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