君だけしか映らない
初デート
佐伯悠哉とのパシリ関係が続いて数日が過ぎた。



相変わらずお昼ご飯を買いに行ったり、カバン持ちをしたりと佐伯悠哉の命令を聞いている。



…なんか慣れって恐いな。

最初は嫌だったけど、今は逆らう方が面倒なので素直に言うことを聞いている。



―――そしてクラスではある話題で持ちきりなっていた。



「ねぇ聞いた?委員長のこと!」



「聞いたよ!なんか悠哉のパシリやってるんでしょ!?」



「あり得ないんだけど!パシリでもいいから私だって悠哉に近付きたいよ」




佐伯悠哉とのパシリ関係が思いもよらぬ程、大きな話題になっていた。



< 205 / 261 >

この作品をシェア

pagetop