君だけしか映らない
「委員長…」



身構えたのは町田さんも一緒だった。



(どうしよ…なんか喋んなきゃ…。でも何話せばいいの…!?)



「えっと…町田さんもお昼ご飯を買いに?珍しいね」


「………。」



(うぅ…どうしよ…気まずい…)



「あ…えっと…私パン買いに行かなきゃ…!早くしないとなくなっちゃう。…じゃあね」



「…ねぇそのパンって…」


なんだかその場にいるのが気まずくて、早めに話を切り上げてその場を立ち去ろうとした時、町田さんが話しかけてきた。



「…そのパンって悠哉の為に?」



「えっ…?あっ…そうだけど…」



笑美がそう答えると町田さんの表情が曇る。



「やっぱ…噂は本当なんだね。悠哉のパシリをやってるって」



「あ……えっと…」


ここで嘘をついても、後で嘘がバレた時に恐い。



「……本当です」



笑美は恐る恐る正直に答えた。



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