君だけしか映らない
「関係あるだろ。お前オレのパシリなんだから。」



そう言って佐伯悠哉は自分のカバンを私に押し付ける。


「ちょっと!!なんなのよっ!!」



「パシリなんだからオレのカバン持ちしろ。」


「はぁ?何言って…!!」



佐伯悠哉は私の言葉なんて聞かずに歩き出す。


「帰るぞ。」



「ちょっ……!!待ちなさいよっ!!」



先を行く佐伯悠哉の後を追いかけた。


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