君だけしか映らない
「委員長、何そのリアクション!!だって佐伯くんだよ?あんなかっこいい人と話せるなんて超いいじゃん!!」



多分、普通の女子ならこう思うんだろうな。



「それにうちのクラスの男子って結構レベル高いじゃん!!まぁ、佐伯くんがいるだけでも最高だけど、加藤くんもいるし!!」



「まぁ…そうだね。」



「私、席が佐伯くんと近くてすごい嬉しかったの。でもドキドキしちゃって全然話せないよ!」


興奮しながら彼女は話し続ける。


「だから自然に話せる委員長は羨ましいな〜と思って」


「…そうかな?」



笑美は佐伯悠哉に対して、そういった「憧れ」みたいな気持ちを持ったことがないので、理解しがたかった。



―――


そうこうしてる間にチャイムがなりHRが始まった。


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