ショコラ番外編~小さな恋の終わり~
***
2月に入ると、大学は殆ど休みだ。
私は週3回のバイトをこなしながら、
なんとなく暇を持て余していた。
和美とは相変わらず仲直りもできてなくて。
胸のしこりは消えないまま。
つまらない。
どうしてこう、毎日つまらないんだろう。
どうしたら、毎日を楽しめる自分になれるんだろう。
「沙紀」
聞きなれた、でも聞きたくない声に呼び止められる。
聞こえなかった振りをして行こうと思ったのに、
さすがに無視できない声が私を呼びとめた。
「ねーね」
「……比奈」
2月に入ると、大学は殆ど休みだ。
私は週3回のバイトをこなしながら、
なんとなく暇を持て余していた。
和美とは相変わらず仲直りもできてなくて。
胸のしこりは消えないまま。
つまらない。
どうしてこう、毎日つまらないんだろう。
どうしたら、毎日を楽しめる自分になれるんだろう。
「沙紀」
聞きなれた、でも聞きたくない声に呼び止められる。
聞こえなかった振りをして行こうと思ったのに、
さすがに無視できない声が私を呼びとめた。
「ねーね」
「……比奈」