積もる思い、真実の愛。
Limited 2
こうして悪者にされてきたのは、当然ながらいつも俺。
特に祐史さんからベタベタに甘やかされるのを見る度、壁を殴りたくもなった。
あのアホへの小さな恋心だった事も知らず、そのイライラとともに成長していった。
アイツがアホを従えて高校生になると、さすがに集まる回数も激減していたのだが。
会えば会うほど募るモノから逃げるように、俺は大人になっていたのだろう――…
「ねー、アキ?」
「なに?」
高校時代は学内で美人と評判の女と付き合っていたが、大学時代は適当そのもの。
決まって女の家かラブホで抱いては、抗えない欲求を解消して満ち足りていた。