じぇりぃんびぃんず

「皆さん、いよいよ3年生ですね。3年生は最高学年であり─…」

足立は同じことを何回も繰り返して言っている
足立の言葉が
頭をチラつく

さすがに皆も疲れたのか
前後ろの子と話しはじめたり
うつむいて寝ている子も出てきた

つんつん

「ねぇねぇ~ってばぁっ」

後ろの席から
定規でつつかれた

「ん?なに?」

後ろを振り返ってみると
茶髪で高いポニーテールで真ん丸な目をした子が話しかけてきた

確かこの子は─…

「わかる?あたしのことっ!高橋 琴音っ!!覚えてる?」

あっ思い出した

「あっうん!小学校のとき一緒だったよねっ!?」

すると琴音は
ニッコリ笑うと

「あたりぃ!ちょー久しぶりだねっ」

笑顔が眩しい…
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