じぇりぃんびぃんず

どきっ

…なんだよソレ
今のはかなり
どきっとした

いくらお人好しでもわたし以外の女子にそんなこと言ってるのを聞いたことがない
わたしの知ってる限りだけど…

でも…気を使っているのかな
一応カレカノなんだし

しばらく沈黙が続く

「あ…なんかわりぃな…変なこと言っちゃて…」

「いやぁああ!すんごぉぉおく嬉しいよっ」

嬉しさがこみ上げすぎてにやにやしているのが顔に出たかも…

夏依は照れながら笑うと握っていた手の力を
ちょっと強めた




きっとわたしは
恵まれているんだろう
こんな彼氏がいて

─…だから
この幸せがこわれる
なんて
思えられないんだ

わたしたちは
いつまでも
バカみたいに笑って
バカみたいに泣いて

それだけで十分
だよね───…

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