1ヶ月の愛 ~One Month Lover~
3章
11月24日
「うー、さむっ!!」
俺はポケットに手を入れて
寒さを和らげようと肩を大きく揺らして
駅である人を待っていた。
しばらくして
モデルの用な体型をした女性が改札口から出てきた。
そう、今日は小森が家に来る日だ。
「よぉ、お前そんな格好で寒くないの?」
「ファッションは我慢が必要なの!
りょうちんももう少し服に興味持てば?」
「着れたらいい」
「げっ、おっさん。
せっかくの顔が台無しだ」
「ほっとけよ。
うー、さむっ!」
俺は赤くなった頬を
隠すように顔に手をやった。