family
in.屋上

江口「屋上って入れるんだ」

私「いや普通は入れないよ」

江口「じゃなんで?」

ナエミ「それは入ってから」

キー(ドアの音)

江口「凄」

ナエミ「でしょ。取り合えず座って」

私「いつもの席」ニコ

トコトコ

私「早く」

ナエミ「はぃはぃ。江口クン行くよ」
江口「おぅ」

ナエミ「有子はせっかちなんだから」

私「だって・・・」

ナエミ「そぅいえば、まだ私たち自己紹介まだだったわね」

私「じゃぁ私から・・・。さっきはごめんなさい。名前聞かれたのに・・・言えなくて。理由はあんまり無いけど・・・。えっと名前は江種有子っていいます。これから三年間よろしくね」

江口「三年間?」

ナエミ「えっ!知らないの?まぁその話は後で・・・私は・・・岡ナエミよろしく。一回だけあった事あるわよね?パーティーで」

江口「あぁあの時の、確か岡財閥の娘だっけ」

ナエミ「そぅだよ。で、中くらいなんだけど有子が、江種財閥の娘だよ」

江口「そぅなんだ。確かオレとこに取り引きに来たような」

私「お父さんが?」

江口「多分二週間後ぐらいに、取り引きを受けるか受けないか決まると思うよ」

私「そぅなんだ」

江口「てか三年間ってどぅいう事?」

ナエミ「それは・・・担任もクラスも三年間変わらないって事。なんでかわ、やっぱ家柄とか成績とか顔とかでクラスは決まるよ。まぁ顔が良くても成績がダメなら違うクラスだけど」

江口「そぅなんだ」
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