屁っこき娘



「あれっ?タカ珍しいじゃん。お前が女の子と喋ってるなんて。」


「…うっせ。」


ムスッと答えてグラスを煽る隆重さん。

そうなの、
珍しいの。

なんだかあたしは嬉しいわ。


にこにこしてたら隆重さんがこそっと耳打ちしてきた。


「俺、今日は人数合わせで来ただけなんだけど…
来て良かったよ。」


意味ありげに微笑む隆重さんはなんだかセクシーで。

あたしったら…
硬直しちゃって何も言えなかったの。


< 31 / 51 >

この作品をシェア

pagetop