愛しかいらない
朝、目を覚ますと私の横で輝が寝ていた
何事もなかったような無邪気な顔で
―殺してやりたい
いつの間にか台所から包丁をとり、輝が寝ているベッドに近づいた
私は悪くない…輝…あなたが全部悪いの
当然の報い
そして勢いよく包丁を振り上げた時
♪♪~♪~♪
ビクッ
「…あ…っ」
私、いまなにしようとしてた?
自分がやろうとしていた行為に鳥肌がたった
もし携帯がならなかったら私…
考えただけで怖くなった
自分自身が怖くなった
「―――――っ」
私は家を飛び出した
怖い怖い怖い怖い怖い
誰か…誰か助けて…っ