天使の悪魔
そんな百面相してる私を、佳奈ちゃんは呆れたようにため息を零した
「はぁ、鈍感だね…私もあんた見たく、鈍感になりたいわよ…」
「えっ?何?丼カツ?カツ丼?」
丼カツって何?
「……」
そんな私を、佳奈ちゃんは不思議な目を見るような目で私を見る
「…?」
佳奈ちゃんは頭を横に振ってまたもやため息を零す
「もういい。私あんたと長時間喋ると自分が宇宙人のように見える。」
と言い投げて、しゃがみ込んでる私に構わず前へ行く
「えっ、ちょっと佳奈ちゃん待って~!」
私も素早く立ち上がって、転んだとき中身が落ちたスクールバッグを拾う
足をジンジン痛めながら、適当に物を入れたバッグを担ぎながら佳奈ちゃんを追う