天使の悪魔



―――ドサッ



ふはっ?!


「………?!」

な、何ですかこの状況?!

何ですかこの体勢?!?!


何か私、千葉さんに押し倒さられてるような…?

「え、えーーっと…」

そして私の右手は、彼の右手によって押さえつけられている。


ああっ、分かった!!!

寝たいんだね!!千葉さんはっ!

だから私が邪魔なんだよ!!

そう、どかなきゃっ!!


勝手に話を脳の中で進めて、まずは掴まられてる右手をどかそうとした



………が、

少し動かした私の右手を、彼はますます強く握り返した。


「……っ!」


なんなんだよう一体?!

「ちょっと、離して下さいよ。そしてどいてください。」

そう言って、ギロッと睨んでやった。


そんなはずが、全く無効のように、千葉さんはフッと笑った。

「やだね。
自分から添い寝するって誘ったんじゃねーのかよ?終わるまで離さない。」


へ?

そりゃまぁ、誘っては無いけど添い寝するとは言いましたが…

この体勢の意味を教えてほしいというか、どいてほしいというか…


「あの、何するんですか?」

私の問題に、彼は眉間にしわを寄せる。



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