天使の悪魔
「…お前、添い寝の意味分かってんのか?」
はっ?!
馬鹿にしやがって!!
「分かりますよっ!だから添い寝は、寄り添って寝ること!ほら、なんかお母さんが子供の頃に子守唄歌いながら添い寝するじゃないですか?それですよ。」
いつの間にか、私は左手をブンブン振り回しながら解説していた。
そうかそうか、千葉さんは添い寝の意味が分からなかったんだね!
分かったかな?
彼は目を細めて、
「違う」
と言った。
「へ?」
何が違うの…
「俺の言ってる添い寝とお前の添い寝は違う。
俺の添い寝はこうゆう事なの、」
そう言った千葉さんは、私を指で指した。
「…はい?」
いやいや、分かりませんって!
千葉さんはイラッとしたような顔つきで睨んできた。
こ、怖っ!!
「も、もうちょっとストレートに表現してくれませんかぁ…?」
言葉にしよう!!っね!!
そう言った私に、彼はニヤッと笑った。
「いいよ。行動で教えてあげる」
は?
何か企んでますか…?
そう思った次の瞬間、
彼の美顔がドアップで目の前に映った。