あたしの恋


そう言えば志音は
まなみがすきだったっけ。


あたしは"わかった"と
小さい声で言って
静かに席を離れた。


最低限の荷物を持ち
前の席に移動する。


「なに聞いてるの?」


優夜があたしの
イヤホンを外して自分の
耳につけた。


「これ、僕もすき。」


鞄からお菓子をだして
あたしに渡す優夜‥


< 116 / 283 >

この作品をシェア

pagetop