恋愛温度、上昇中!
―――――――――――――…

腰が、痛い。


首も、痛い。


その感覚で目を覚ます。

暗い、部屋。見慣れない場所。


まだ力無く掴まれた手。


穏やかな寝息。


関谷の横顔。


「…寝てたんだ」


あたしは呟いて、すぐに、


「今何時!?」


バッと立ち上がる。


その瞬間に、温もりに解放された腕が冷たく感じて、何故だか、あ、と思った。


暗闇に浮く時計の時間は、午前2時。
あたしは溜め息をついて、眼鏡を直した。



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