恋愛温度、上昇中!
「多空はね、ちょっと変わってるわね。ま、確かに綺麗な男だけど、駄目よ、変だもの」
この何ヶ月かでその、本質を見抜いたんなら、この二人案外うまくいってんじゃないかと思えてくる。
「歪んでるわね。変態だし。だけど、関谷に対する感情は笑える位素直だから協力することにしたの」
祥子は優雅にコーヒーを飲みながら淡々と言う。
「…あっそ」
一体何を協力をしたのか。
この前まで、『落とす、落とさない』のせめぎ合いをしていた祥子の変化は疑問だけど、あの日の新橋さんを思い出せば何となく納得がいく。
それよりも、
「新橋さんのどこに『変態』要素があるの?」
素朴な疑問文。小指を噛んだりする、アレなのか。アレは変態?