恋愛温度、上昇中!
無理?
そんなもの全くしてない。むしろ生涯で一番仕事に打ち込めた時間かもしれない。
自分の感情を自覚した所で、簡単にそれを吐き出せる程素直でもない。そして、あの綺麗な彼女の存在を無視して突っ走しれる程若くもない。
つまり、恋愛経験値の低い私には、こーしたらいい、なんてはっきりとした答えは見つからなくて、結局あの場から逃げ出した私の感情そのものが素直過ぎるほどなんだから。
祥子に話したらきっと笑われるわね。いや、怒られるかしら。
何にしても、これが私なんだから仕方ない。
パソコンの画面に向かいながら、そんな事をうっすら考えていると最強のタイミングで携帯が活動した。