恋愛温度、上昇中!
あたしは正直、
この人生では劇的と言えるような展開に、あの儚くて綺麗な彼女が『司さん』との関係をあたしに話にきたりとかするんじゃないか、とか、それともこのまま何も知らずに終わっていく物なのか、とか。柄にもなく考えた。
あれから、関谷から何の連絡もないし、このモヤモヤをどーかしたいのならあたしが動かなくちゃならない、だけど『会わない』と決めたあたしは、それもできずに、
とにかく、キーマンは、誰でもなく、
「別に仲が良いワケじゃないんですけど、学生時代からあの子有名でしたしー」
小倉さん、だった。