恋愛温度、上昇中!
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――…
「紗織さーん、ここ、ちょっと意味不明です」
マチちゃんの持ってきた書類に目を通す。
意味不明って、
って思ったけど、パソコンで打たれた機械的な文字列は、途中から途切れて文章の繋がりがおかしい。確かに意味不明。まあ、いい。
「これ、打ったの小倉さんでしょ、彼女に聞いて」
マチちゃんは明ら様にいやそうな顔を作ってから、「…あいつまた消えやがった」と社内を見渡してブチブチ言っている。その仕草に笑える。
それから、あたしをもう一度振り返って
「紗織さん、今日飲みに行きませんか」
爽やかな笑顔。相変わらずマチちゃんには何故か懐かれて、
「あー、あたしもご一緒したいなぁ」
どこから現れたのか、アイメイクに力の入る小倉さんが甘ったるい声で近づいた。マチちゃんは、鼻のあたりをピクピクさせながら、「小倉さんはこの書類直してね」とトンと手渡して「えー」なんて甘い声に大袈裟に溜め息をついていた。
いや、いいコンビだと思うんだけど。
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「紗織さーん、ここ、ちょっと意味不明です」
マチちゃんの持ってきた書類に目を通す。
意味不明って、
って思ったけど、パソコンで打たれた機械的な文字列は、途中から途切れて文章の繋がりがおかしい。確かに意味不明。まあ、いい。
「これ、打ったの小倉さんでしょ、彼女に聞いて」
マチちゃんは明ら様にいやそうな顔を作ってから、「…あいつまた消えやがった」と社内を見渡してブチブチ言っている。その仕草に笑える。
それから、あたしをもう一度振り返って
「紗織さん、今日飲みに行きませんか」
爽やかな笑顔。相変わらずマチちゃんには何故か懐かれて、
「あー、あたしもご一緒したいなぁ」
どこから現れたのか、アイメイクに力の入る小倉さんが甘ったるい声で近づいた。マチちゃんは、鼻のあたりをピクピクさせながら、「小倉さんはこの書類直してね」とトンと手渡して「えー」なんて甘い声に大袈裟に溜め息をついていた。
いや、いいコンビだと思うんだけど。