恋愛温度、上昇中!






関谷が、あたしを抱き締める。


深い口付けが、まるで、私の全部持ってくみたいでこわい。


ねえ、関谷。


こんな気持ち、あんたなんかに分からないでしょ?



「紗織」



関谷が、唇を離して名前を呼ぶ。
その熱を孕んだ甘い声に、慣れる事なんてないかもしれない。



「…なんかゆえ」



関谷が困ったように笑う。



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