恋愛温度、上昇中!



「い、わない。絶対言わない」

「あ?」


細まる目に、妖しい光が浮かんだのは絶対気のせいじゃなくて、なんだこれ関谷宗教でもやってんじゃないかと思うくらい逆らえない雰囲気に、呑まれたのは不覚だ。



「…好き」


小さい、本当に小さい声。やだ、なんてやりとりさせるんだ、この男は。


「…やっと、言ったな、このやろ」


「まじで、どんだけなのおまえ。本当、やばい」


関谷の綺麗な顔が近づいて、やばい、ってなにが、とかいう前に、



「好きだ、紗織。おまえが」



関谷の絶対温度に溶かされて、



「どうしょうもなく」




私じゃ、なくなる。






Fin
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