恋愛温度、上昇中!
って、なんでこんなこと関谷に聞いてるんだろう。
「は?んなもん、考えて出すもんじゃねーだろ」
「どういう事?」
「無駄に肌露出したらいーっていうもんでもないだろ。普段見えない部分が見える瞬間とかじゃね?」
関谷の通った鼻筋を私はただ見つめていた。そういうものだと言われれば、そんな気がしてくる。不意に、黒い瞳私を射抜く様に見つめる。
ゾクリとするくらい、艶ややかな瞳で、低い声は優しくて、むしろこれが色気なんじゃないかと冷静に思えるくらい。
エロが破けてる、マチちゃん、その通りなんだけど。
「…教えてやろーか」
そう言った関谷の瞳が妖しく光った。
「い、いい。かまわない!遠慮する」
動揺してしまう鼓動は抑えようにも融通が効かない。
「あそ」
そんな私に構わず淡々とした関谷はいつも通りだ。だから、心臓に悪い。