恋愛温度、上昇中!
手に持ったままのデザイン画を眺める。
隙ができた?
大胆に胸元を強調するメタリックな色合い。だけど、真っ白なレースのラインは永遠の聖域。前進した、と言われればこれでもかと胸を形良く見せる事にこだわった細部なのか、よく分からない。
ただ、ーーー昨日は関谷の事で頭がいっぱいだった。
何で、あいつの事なんか。
『好きな男でも出来たのかしら?』
あああ、違う!違う!
必死に首を振る、そんな感情とは裏腹にあの独特の雰囲気は、体の熱を上昇させる。