恋愛温度、上昇中!
祥子は案外根は真面目で、あたしが『煙たい』と言った一言で煙草をやめた。それに彰俊の言うとおり寂しがりやだ。
他にも諸々、彰俊はよく祥子を見ていたと思う。
あたしは、二人がくっつけばいいと思っていた。確かに彰俊はうざい位の愛情表現だったけどそれを除けば申し分ない。
まあそんな事祥子には言わなかったけど。それこそ押し付けに過ぎないもの。
「…結婚よ、結婚」
祥子はハンバーグを口に入れながらもう一度呟く。
瞳に落ちた影に、寂しさを感じないでもなかった。
祥子の言う『結婚』ってゆう響きよりもあたしには、彰俊が祥子以外を好きになった事の方が驚きが大きい。