ヘブンエンジェル×デスナイト

「あんたら、いい加減しなさい！」

可愛いらしい声の怒号をあげる。

「今度は何やったのよ、神人？」

「ええ！？何故、俺問い掛けるよ？まるで俺が原因みたいじゃないか」

「じゃあ、貴方達が諸悪の根源かしら？」

美香は一方的に神人を責めつつも全く神人のことを悪いと思っていなかったようであっさり矛先を不良どもに向ける。

「ええい、黙れ！
　毎度毎度、男を決闘の邪魔しやがって。今日こそテメェからボコしてやんよ」

不良の一人がそう勇むと美香に向かって殴りかかっていった。

「ふん、やれるものならやってみなさいよ」

肩にかかる長い黒髪を手で払いながら中腰になり不良を迎え撃つ。

震脚を活かした神速の突きを放つ。

その拳は女だてらに神人に勝るとも劣らない威力で不良の意識を強制的に遮断する。

「生徒会長を私の言うことを聞けない悪い子は問答無用で沈めて・あ・げ・る」

生徒会長らしくない台詞を後半色っぽく決める。

「上等だぁ、おらぁ！」

あっさり挑発に乗り残り四人は果敢に最強の生徒会長に挑みかかる。

「おいおい、仲裁に来た奴が真っ先に挑発してどうする？
　てか、俺様無視んな！」