強くて鈍感な彼女?!
俺と由利の真剣な顔に少し戸惑いながらも口を開いた。
「どういう…意味?風太さんは優しいし面白いから一緒に帰ってもいいかなって…」
…なんだ。
そういう事か。
好きとかそういうのを期待するのは、まだ早いよな…
しかし由利は何か感づいたようだが、俺は気付けなかった。
「…へぇ〜。そうなんだ。じゃあ一緒に帰る?」
「でも風太さんが…」
「俺は別にいいけど。」
そこに、帰り支度を終えた颯斗がやってきた。
あ。
これって颯斗も誘えば、由利とくっつけるチャンスじゃん。
しかも残ったら俺らと如月が2人でいれるし一石二鳥じゃん。
ということで…
「なぁ。今日ってさ、由利も一緒にいる?」
「そうだけど?イヤっていうんなら私は帰るけど。」
「そ、そんなダメ!由利とも一緒に帰りたいよ。」
「まぁ、そういう事で。こいつも一緒でいい?」
いきなり指さされた颯斗は、驚いた顔をして目を白黒させている。
「へっ?何?」
「俺、今日颯斗と帰る約束してたから断るの悪いしさ。
颯斗もいい?」
「う、うんッ!!」
「じゃあ、4人で帰りますか〜♪」
如月は、嬉しそうに鞄を持ちながら笑っていた。