強くて鈍感な彼女?!
ー帰り道ー
4人は学校を出て、前に男子2人後ろに女子2人と普通に歩いていた。
が、
由利はうんざりしていた。
なぜかというと、
「でさぁ〜あいつまたこの話してきてんの!マジないっつうの〜!
アハハッ!」
そう。
原因はこいつ。
学校を出てからは、ほとんど颯斗が喋っている。
「あとさぁ…」
「待って!!」
由利の言葉に全員歩みを止めた。
いきなり出した由利の大声に驚いた如月が声をかけた。
「ど、どうしたの?」
「風太。一体このお喋りでKYな奴は誰なの?」
「こいつは沖田颯斗。俺の友達。ちょっとお喋りすぎるんだ…アハハ。」
由利が怒っていると判断した俺は、少々弱気に答えた。
「アハハじゃないわよ!
沖田颯斗!!」
「ハイ?!」
「あんた喋りすぎ。ちょっとは周りの事も考えなさいよ!
もう!梓帰るよ!!」
「えっ!?」
「じゃーねッ!」
由利は如月の腕を無理矢理引っ張り2人で帰ってしまった。