強くて鈍感な彼女?!

ー帰り道ー


4人は学校を出て、前に男子2人後ろに女子2人と普通に歩いていた。









が、
















由利はうんざりしていた。




なぜかというと、




「でさぁ〜あいつまたこの話してきてんの!マジないっつうの〜!
アハハッ!」









そう。

原因はこいつ。



学校を出てからは、ほとんど颯斗が喋っている。


「あとさぁ…」




「待って!!」


由利の言葉に全員歩みを止めた。


いきなり出した由利の大声に驚いた如月が声をかけた。




「ど、どうしたの?」



「風太。一体このお喋りでKYな奴は誰なの?」



「こいつは沖田颯斗。俺の友達。ちょっとお喋りすぎるんだ…アハハ。」




由利が怒っていると判断した俺は、少々弱気に答えた。



「アハハじゃないわよ!
沖田颯斗!!」



「ハイ?!」



「あんた喋りすぎ。ちょっとは周りの事も考えなさいよ!
もう!梓帰るよ!!」



「えっ!?」



「じゃーねッ!」



由利は如月の腕を無理矢理引っ張り2人で帰ってしまった。




< 14 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop